初めての問題解決技法
問題解決の目的
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課題の特定と解決策の選定
問題解決プロセス
- 状況確認
- 目標の設定
- 問題の特定
- 原因分析
- 課題設定
- 条件の確認
- 手段の評価
各プロセスでのポイント
- 状況確認
事実を列挙する。
真実と事実が混同しないこと。事実は実際に起こったこと。個人の思い込みや見解と事実が混同しないこと。
例. 人件費が先月より25%増加,残業が増加,事業部長から人員削減と業務のシステム化を勧められている。etc... - 目標の設定
これからの行動で達成したい目標を明らかに明らかにする。
多くの場合は、達成する目標は『問題となっている事実の解決』と考えられる。チームで問題解決に取り組む場合は課題意識の共有や、問題解決に向けた課題設定の方向を確認する為にもなる。
例. 物流コストの削減 ※前述した上記の状況では業務のシステム化や人員削減は手段である。 - 問題の特定
理想の状態と現実のギャップを具体的に把握する。
数ある問題の中から本質的な問題に着目することを目指す。対象となる課題を曖昧なまま問題解決プロセスを進めると、本質を外した解決策しか出なくなる。
例. あるべき姿=時刻通りの出発、現実=定刻通りの出発ができていない、ギャップ=電車の発車時刻が守られていない etc... - 原因分析
『推定原因の抽出』,『評価・絞り込み』の繰り返し。
推定原因の抽出はブレインストーミングの要領で出す。様々の視点で問題を捉えることが重要で、様々な人に推定原因を聞いてみると良い。評価・絞り込みは、『what,where,when,how』など多面的に評価する。
例.他社では起きているか、他部署で起きているか、いつから発生しているか、どのような頻度で発生しているか、etc... - 課題設定
特定された原因の実証、と解決に向けた手段を列挙する。
絞り込まれた原因がはあくまで仮説であることを忘れない。可能な限り問題になっている現場で原因を確認し、裏付けをとること。 - 条件の確認
とるべき手段が満たすべき条件を明確にする。目的にあった手段を選択するための情報を収集する。
『絶対満たさなければならない必須条件・優先的に満たしたい望ましい優先条件・満たさないよりは満たした方が良い希望条件』に分けて選択肢の評価軸として使用する。
例. 必須条件=駅から10分以内、優先条件=B・T別、希望条件=独立洗面台あり - 手段の評価
優先条件と希望条件に基準点をつけ、手段が条件をいくつ満たしているかを加点計算する。必須条件を満たさない手段は除外する。
優先条件・希望条件で点数を点数の差があることを確認する。状況によって、各条件の基準点が異なることに留意する。
例. B・T別=40点、宅配Box有=30点、広さ8畳=20点、独立洗面台有=10点
以上、問題解決プロセスのまとめでした。
会社で問題解決の手段を講じる場合は、意思決定する人が誰なのかを考慮して上記のおプロセスを行うとベター。また、各プロセスは新たな情報や考え方が入ることで結果が異なる場合がある。そのため、各プロセスを何度か繰り返して洗練すると良いと思います。